Googleフォームで出欠確認や社内アンケートを集めたあと、「回答一覧を見ても誰が答えたのか分からない」と困ることがあります。Googleフォームは、標準の設定のままでは回答者の名前を記録しません。誰が回答したかを知りたい場合は、フォームを作る段階で準備しておく必要があります。
この記事では、回答者を確認するための2つの方法と、名簿と照らし合わせて未回答者を見つける手順、逆に匿名にしたい場合の注意点を解説します。
なぜ回答者の名前が表示されないのか
Googleフォームは、回答者の名前を自動で集める機能を持っていません。誰が回答したかを知る手がかりになるのは、次のどちらかです。
- フォームの中に「お名前」などの質問を作り、回答者に入力してもらう
- 設定でメールアドレスを収集する
どちらも設定していないフォームでは、あとから回答者を特定することはできません。回答を集め始める前に設定しておきましょう。
方法1:「お名前」の質問を追加する
もっともシンプルで、どんな相手にも使える方法です。
- フォームの編集画面で「+」(質問を追加)を押す
- 質問の形式を「記述式」にする
- 質問文に「お名前」と入力する
- 右下の「必須」をオンにする — 名前の書き忘れを防げます
- 必要に応じて「部署名」「クラス」「会員番号」なども同じように追加する
フォームの先頭に置いておくと、回答者が入力を忘れにくくなります。
ポイント:同姓の人がいる組織では、名前だけだと区別がつかないことがあります。社員番号・出席番号・部署名など、一人ひとりを区別できる項目を一緒に聞いておくと、名簿との照合が確実になります。
方法2:メールアドレスを収集する
フォームの「設定」タブ →「回答」の中に、メールアドレスを収集する設定があります。
- 確認済み:回答者はGoogleアカウントへのログインが必要になり、ログインしているアカウントのメールアドレスが記録されます。入力ミスや別人のなりすましが起きにくいのが利点です
- 回答者からの入力:回答者がメールアドレスを自分で入力します。ログインは不要ですが、入力ミスがあってもそのまま記録されます
社内や学校など、全員がGoogleアカウントを持っている環境では「確認済み」が確実です。一般の方向けのフォームでは、ログインを求めると回答をやめてしまう人が出やすいため、「回答者からの入力」か、方法1の名前の質問を使うほうが向いています。
※ Googleフォームの画面の表示名や配置は、時期によって変わることがあります。
回答者を確認する手順
集まった回答は、フォームの「回答」タブで確認できます。
- 概要:質問ごとの集計。誰が答えたかを見るには向きません
- 質問:1つの質問について、全員の回答を並べて見られます。「お名前」の質問を選ぶと、回答者の名前の一覧になります
- 個別:1件ずつ回答を表示します。特定の人の回答内容を確認したいときに使います
人数が多い場合は、「スプレッドシートにリンク」で回答を表にすると、名前の列で並べ替えたり検索したりできて便利です(詳しくは「Googleフォームの回答をスプレッドシートで集計する方法」)。
名簿と照らし合わせて未回答者を見つける
Googleフォームには、「まだ回答していない人」を自動で一覧にする機能はありません。対象者の名簿がある場合は、スプレッドシートで照合するのが手軽です。
- 回答のスプレッドシートに新しいシートを追加し、A列に対象者の名簿(名前や社員番号)を貼り付ける
- B列に、その人が回答シートに何回出てくるかを数える式を入れる(例:
=COUNTIF('フォームの回答 1'!B:B, A2)。B:Bは名前が入っている列に合わせて変更) - 結果が「0」の人が未回答者です
名前の表記ゆれ(全角・半角スペース、旧字体など)があると一致しないため、照合には社員番号やメールアドレスのような表記が揺れない項目を使うのがおすすめです。未回答者への声かけの文面は「フォームの回答がない相手へのリマインド・催促メールの書き方」を参考にしてください。
匿名にしたい場合の注意点
逆に、意見箱や率直な声を集めたいアンケートでは、回答者が分からない状態にしたいこともあります。その場合は次の点を確認しましょう。
- 「お名前」など個人が分かる質問を入れない
- メールアドレスの収集をオフ(収集しない)にする
- 「回答を1回に制限する」はオフにしておく — オンにすると回答者にGoogleアカウントへのログインが求められるため、「誰が答えたか分かってしまうのでは」と回答をためらう人が出やすくなります
匿名フォームの設計については「匿名で意見を集める「意見箱フォーム」の作り方」で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. すでに集めた回答から、あとで回答者を調べられますか?
名前の質問もメールアドレスの収集もしていなかった場合、あとから回答者を特定することはできません。必要であれば、名前の質問を追加したうえで、改めて回答をお願いすることになります。
Q. メールアドレスを収集すれば、名前の質問はいりませんか?
メールアドレスで本人を特定できる組織内のフォームなら、名前の質問を省いても運用できます。ただし、集計表を見るときにメールアドレスだけでは誰だか分かりにくいことも多いため、名前も一緒に聞いておくと確認作業が楽になります。
Q. 回答者に自分の回答の控えを送ることはできますか?
メールアドレスを収集している場合は、回答のコピーを回答者にメールで送る設定が使えます。手順は「Googleフォームで回答者に回答のコピーを送る方法」をご覧ください。
RAKUFOの場合
RAKUFOのフォームは、回答者にログインを求めずに回答してもらえます。誰が回答したかを確認したい場合は、「名前」項目を必須にしておくのが基本です。名前項目は姓・名に分けて入力してもらうこともできます(「お名前を「姓」「名」に分けて入力してもらう方法」)。
回答は管理画面の回答一覧に1件ずつ並び、CSVで書き出して名簿との照合に使えます。メールアドレスなどの項目を使って同じ人からの重複送信を防ぐ設定もあり、こちらもログインは不要です(「回答受付の上限と重複送信制限を設定する」)。
まとめ
- Googleフォームは、標準のままでは回答者の名前を記録しない
- 誰が回答したか知りたいなら、「お名前」の質問を必須で追加するか、メールアドレスを収集する
- 未回答者は、スプレッドシートで名簿と照合して見つける(社員番号など表記が揺れない項目が便利)
- 匿名にしたい場合は、名前の質問・メールアドレス収集・回答の制限の設定をあわせて見直す