観光施設の予約フォームや、海外拠点の顧客向けアンケートなど、日本語が母語でない回答者を想定したフォームでは、多言語対応が必要になる場面があります。ここでは、フォーム作成サービスで多言語対応を行う代表的な方法と注意点を解説します。
多言語対応の2つのアプローチ
- 言語ごとにフォームを分ける方法:日本語版・英語版など、言語ごとに別々のフォームを用意する方法です。項目文言をまるごと翻訳して差し替えるだけなので、途中で言語が混ざる心配がありません。
- 1つのフォーム内に複数言語を併記する方法:ラベルや案内文に「お名前 / Name」のように日本語と外国語を並べて表示する方法です。フォームを1つに集約できる一方、項目が多いと表示が長くなりやすい欠点があります。
回答者の大半が特定の1〜2言語に偏っている場合は言語ごとに分ける方法が、国籍がばらける可能性がある場合は併記する方法が向いています。
作り方の手順
- 元になる日本語フォームを完成させる:項目構成や必須設定を先に固めておくと、翻訳時の手戻りを防げます。
- フォームを複製して言語ごとの版を作る:RAKUFOの「フォーム複製」機能を使うと、完成済みのフォームをコピーして項目文言だけを翻訳版に差し替える、という運用がしやすくなります。
- ラベル・案内文・自動返信メールを翻訳する:入力欄のラベルだけでなく、冒頭の案内文や送信後の自動返信メールも合わせて翻訳しておくと、回答者が最後まで迷わず進められます。
- 選択肢の表記も見直す:都道府県や職業などの選択肢は、直訳すると意味が伝わりにくいことがあるため、対象国での一般的な表現に合わせます。
注意したい点
- 機械翻訳だけに頼らない:案内文や注意事項は誤訳があると誤解やトラブルにつながるため、可能であれば翻訳後にネイティブスピーカーや翻訳サービスでの確認を挟みましょう。
- 日付・電話番号などの表記形式の違い:国によって日付の並び順(年月日/月日年)や電話番号の桁数が異なるため、記入例を添えると入力ミスを防げます。
- 個人情報の取り扱い説明も多言語化する:日本語のプライバシーポリシーだけでは、外国語話者の回答者が同意内容を正しく理解できない場合があります。
- フォントの見え方を確認する:外国語(特にアクセント記号や特殊文字を含む言語)は、フォームのデザインによって文字化けや表示崩れが起きていないか公開前に確認しましょう。
こんな場面で役立ちます
- 訪日外国人向けの体験予約・宿泊予約フォーム
- 海外拠点の社員・取引先向けの社内アンケート
- インバウンド向けイベントの参加申込フォーム
よくある質問
Q. 英語以外の言語にも対応できますか? A. フォーム自体はテキストを自由に入力できるため、翻訳さえ用意できればどの言語でも項目を作成できます。ただし右から左に読む言語(アラビア語など)は表示レイアウトの崩れに注意が必要です。
Q. 1つのフォームで複数言語を切り替えられますか? A. フォーム作成サービスの機能によりますが、多くの場合は言語ごとにフォームを分けるか、項目内に複数言語を併記する方法で対応します。
Q. 翻訳にかかる手間を減らす方法はありますか? A. 元になる日本語フォームの文言をできるだけシンプルにしておくと、翻訳量や訳のブレを減らせます。定型的な案内文はテンプレート化しておくと、次回以降の多言語化がスムーズです。
関連記事
訪日外国人や海外の関係者とのやり取りが増えてきたら、まずは案内文だけでも多言語対応してみるところから始めてみてください。